国立長寿医療研究センターの調査では、運転を中止した高齢者は、運転を継続していた高齢者と比較して、要介護状態になる危険性が約8倍に上昇することが明らかになりました。
近年は、安全に運転できる期間(運転寿命)を延ばしていくことが健康寿命の延伸に重要であるといわれています。
鈴鹿医療科学大学の野口佑太助教監修、カラオケのDAMで有名な㈱第一興商と共同制作した「中勢ドライバーフィットネス」は、シニア世代を対象とした認知機能・運動機能の向上をサポートするプログラムです。
トレーニングを通じて、長期にわたって運転を安全に楽しみませんか。
※参考文献/Shimada H, Makizako H, sutsumimoto K, Hotta R, Nakakubo S, Doi T: Driving and Incidence of Functional in Older People: A Prospective Population-Based Study. Gerontology, 2016.
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鈴鹿医療科学大学の野口佑太助教が監修を務める「中勢ドライバーズフィットネス」はSD(スマートドライバー)エクササイズとドライバーズフィットネスから成ります。
認知機能や運転機能の向上をサポートするトレーニングプログラムを通じて、運転に必要な情報処理能力の向上、筋力の維持向上を促進。ハンドルの操作不適やブレーキとアクセルの踏み間違いなど、シニアドライバーが直面するリスク軽減を目指します。
映像や音楽に合わせて、体を動かすプログラム。インストラクターの動きを真似しながら、座ったままでできるので、体力に自信がない人も無理なく続けられます。皆さんがご存知の有名曲にあわせて楽しみながら運動ができます。
プログラム内容
DKエルダーシステム通信を活用した、記憶力トレーニング
道路標識や信号の色など音楽に合わせたオリジナル体操や踊りを実施
シニアドライバーの運転に必要な筋力をトレーニング。一人一人にあわせてメニューを設計。大きな負担がなく適度な運動ができる油圧式マシンで、無理なくトレーニングを楽しめます。
2009年に作業療法士免許を取得し、同年より主体会病院に入職。2012年より名古屋大学大学院博士前期課程に進学し、2019年から鈴鹿医療科学大学の教員となる。2023年にはGrant-in Aid for Scientific Research (C) に採択され、バーチャルリアリティ環境下での運転映像視聴時の行動反応と視線の解明に向けた研究に取り組んでいる。
中勢自動車学校では、スポーツ庁「令和5年度Sport in Life 推進プロジェクト(スポーツ人口拡大に向けた取組モデル創出事業)」採択事業として、運転寿命・健康寿命延伸「スマートドライバー講座」(現「SDエクササイズ」)(2023年11月~2024年1月)を開催しました。
鈴鹿市内の高齢者を対象に、運転能力や認知機能の維持、交通リテラシー向上につながる運動プログラム講座を実施。プログラム修了後の測定では、運転技能検査が19.2点向上したほか、身体機能や通常視野などに改善が認められました。
「成果を感じられて良かった、1日でも長く運転できるように頑張りたい」「学んだことを普段の運転にも生かしたい」などと参加者から声があがりました。
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